第2回 小原病院・さくらクリニック 合同勉強会 報告
第2回 小原病院・さくらクリニック 合同勉強会 報告
2019年10月18日
昨年に引き続き、強化型で連携している小原病院と共催して
医療従事者・地域のケアマネージャー・ヘルパーさんなどを対象に合同勉強会を開催致しました。
今回のテーマは
「在宅療養患者が急変した時 ~在宅・救急隊・ER それぞれの立場からの報告・提言~」です。
前半はさくらクリニックより 山崎・佐藤医師が在宅で療養されている患者様が急変した際の事例や事前の意思確認の方法などについて発表した後、消防署の方より救急隊の立場からお話しをいただきました。
その後に東京医科大学病院 救命センター 東先生より、救命救急医としての立場から心肺停止状態で搬送されてきた方とそのご家族へ極めて短い時間で対応することの困難について発表いただき、それぞれに非常に貴重なお話しを伺うことができました。
後半は訪問看護師の会田様、ケアマネージャーの前島様や発表者の方々とでシンポジウムを行いました。ご臨席くださった中村診療所・中村 洋一先生からも地域医療に関して実例を基に様々なお話しを頂戴しました。
その中で参加者からは
・三次救急など専門用語が難しい、イメージしずらい。
・救急搬送時に家族が同伴できずケアマネージャーやヘルパーが付き添っても介護保険上何も算定できない(ヘルパーが同伴する場合には事前に自費契約が必要)。
などのご意見が上がりました。上記に関しては
・救急に関する専門用語を共通言語に置き換える必要性についての検討 や
・救急搬送には同乗者は必ずしも必要ないものの、家族の連絡先は控えておく(病院で必要となる)
ことなどが発表者からの返答としてありました。
最後に救急隊の方より、参加者へのメッセージとして
「緊急時に一番助かるのはかかりつけ病院が決まっていること、その次には普段から患者さんのキーパーソンと連絡取れるようにしておいてほしい。」とお話しいただきました。
当日は51名の方々にご参加いただき、質疑応答も活発に行われました。
今回の勉強会では、患者様の”もしもの時”のために何が必要か、改めて学ぶ機会をいただきました。発表者、参加者の皆様に厚く御礼申し上げます。