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第12回 ALS在宅支援に関する勉強会 報告です

第12回 ALS在宅支援に関する勉強会 報告です



当院で会を重ねているALS勉強会ですが、今回は事例発表を中心に「独居・ALS患者を支える連携力 ~難病を抱える病人・・・ではない一個人として~」と題して、診断からこれまでずっと在宅生活を継続されている患者様の経過と支援過程での連携・対応方法などについて、関っている(または関わっていらした)支援者の方々からお話しいただきました。

発表者は さくらクリニック 院長 山崎医師、
訪問看護ステーションリカバリー 看護師 柴山様、
S・Kパーソンズ ケアマネジャー 富樫様、
久我山司法書士事務所・後藤様(代読)、
康明会病院 院長 平井健先生、
リハラボ訪問看護ステーション 看護師 綾部様・作業療法士 渡邉様 の皆様でした。

柴山様からは「在宅医/社外関係者(リハラボ訪看)/社内」とのそれぞれの連携で工夫された点や、ご本人の意思決定支援をチームで支える視点からお話しいただきました。平井先生からは外来主治医としての関りや、ALSに関する専門的なご説明、「誰にも気兼ねせず意思決定できることの大切さ」などについて発表くださいました。

綾部様からは、昨年の郷里への帰省のお写真についてご紹介がありました。

副題でもあり、富樫様の発表にもあった「難病を抱える病人・・・ではない一個人として」というテーマそのままに、患者様と各々の関係者が個々人として強くつながっていることが感じられる事例発表でした。

後半の質疑応答・意見交換の時間では、ALSの病気が進行した状態でのコミュニケーション方法についてや、病状の進行に伴う医療的選択肢の提示をどのようなタイミングで行えば良いか、と言った現場に関わる皆様が戸惑っている点について問い合わせがありました。それに対して医師や看護師・療法士の方々からコミュニケーション方法やツールについて助言いただいたり、会場の方から意思伝達装置に関する専門職のご紹介があったりと、活発な意見交換も頂戴しました。

また現在豊島区内で相談援助に携わっている方からは、医療介護の情報共有ツール(医療介護専用SNS)やターミナルケアを受けている方を対象にした無料のボランティア活動(願いのくるま)のご紹介がありました。

月末のお忙しい中にも関わらずご来場いただいた皆様、発表者の方々に心よりお礼申し上げます。今後とも勉強会を重ねてまいりますので、希望されるテーマなどありましたら個別にご連絡ください!

 

第12回 ALS在宅支援に関する勉強会
令和元年11月29日(金曜日)18:30-21:00
中野サンプラザ 8F会議室
参加者67名

 

 






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