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食べることは生きること その1(茂木美登里さん)

食べることは生きること その1(茂木美登里さん)



さて、6月25日の 診療助手 荒川のブログ「『活動』は夢を『現実』へ近づけてくれる。」でインタビュー記事を掲載させていただいた茂木美登里さん。

素敵な文章なので、ぜひぜひご一読ください。

・・・読んでいただけましたか?
こんな風に、悩みながら前を向き、発信し、生活を楽しむ努力をずっと続けている美登里さん。

食べること」についても、その姿勢は同じです。
実は美登里さん、2012年4月(発症から約4年)で私たちが訪問診療を始めた時点で、紹介元の病院から胃瘻を強く勧められていました。球麻痺(咀嚼・嚥下・発語などの障害)が非常に強かったからです。
病院で行った嚥下機能評価でも、誤嚥(食べたものが気管内に入ってしまうこと)を指摘されていました。
がしかし、ご本人は「工夫すれば、まだ食べれる!」と譲りません。
一歩間違えば肺炎や窒息など、深刻なトラブルになりかねないので、「困ったものだ。どうやって説得しよう。」と主治医の私は悩んでいたものですが、水面下ではヘルパーさん達を巻き込んで、食べるための試行錯誤が続けられていたのでした。
車椅子で適正なポジションをとること、食べる前に嚥下リハビリをすること、食事の形態、介助の仕方、等々の努力の末、ヘルパーさんサイドから「工夫すれば食べられます」とのご報告をいただいたのです。
これには私もびっくり。神経内科医としての自分の不勉強を恥じ、現場力を思い知ったものです。
当時、介護事業所さんが作ってくれた 茂木さんのための食事支援マニュアル、題して「食べることは生きること」。(☜クリック。PDFで開きます。)
食べることの大切さから始まって、代表的なメニュー、調理法、介助法まで、情報満載の珠玉の冊子となっています。
ぜひご一読を!
医師から胃瘻造設を言い渡された患者さんが、工夫次第でこんなに美味しそうな、バラエティに富んだお食事を摂ることができたわけです。
(*このマニュアルはクリオケアセンターさんが作成してくださいました。改めて感謝。)

すぐに胃瘻を作りたがる 医師たち(私も含めてです!)に、ぜひ読んでほしいと思います。

ええと、字が続いてしまったので、壁紙アートを連作で。
私がブログを書けていないだけで、茂木さんちの壁紙アートは毎月着々と、少しだけ季節を先取りしながら更新されています。

☟紫陽花





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