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利用者ブログ【序章 家に帰るよ!】

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重度障害の息子が脳挫傷で手術、急性期1ヶ月半+リハビリ病院5ヶ月の入院生活を経験し、2019年の夏(当時28歳)に在宅療養へ移行しました。

【リハビリ病院での評価】

「もし、誤嚥を繰り返すなど回復が進まなければ、一生、気管切開部分を閉じることはできません。もちろん、口から食べることも、声を出すこともできません。また、ご家族による頻回な吸引や重い身体介護が必要で、在宅生活は難しいかもしれません。」との評価でした。

【他の患者さんやご家族との情報交換】

息子の入院中、他の患者さんやそのご家族とお話する機会がありました。

急性期病院の脳外科病棟は若い患者さんも多く、同室の患者さんはご両親が毎日のように面会に来られていました。「退院後は家に帰って療養します。」とのこと。若いと回復力がありますし、自宅ではたくさんやることがあり、リハビリ病院で過ごすよりも実践的な機能回復になるそうです。

一方、リハビリ病院は高齢の患者さんが多く、仕事を持っているご家族はあまり面会にくることができません。長い入院期間にもかかわらず、年齢や症状、基礎体力の問題から回復が進まない場合も多く、家での介護も難しいため「もう連れて帰れない」と話されるご家族も多かったです。

一方、年配の女性患者さんで「酸素ボンベに車椅子生活になったけど、自宅に帰って一人暮らしで頑張ります!」という方もいらっしゃいました。

退院後に歩む道は違いますが、皆さんお元気で過ごされますことを心よりお祈りいたします。

【家に連れて帰る決心をする!】

リハビリ病院でもう少し回復してくれるだろうと(甘く)考えていたので、「家に帰れない」可能性があるとは思いもしませんでした。

息子はもともとの重度障害(身体+知的)に加え、新たに「医療的ケア」が増えるほか、入院中の筋力低下(廃用症候群)で何をするにも全介助が必要です。もしかすると脳挫傷による障害や後遺症が出現するかもしれません。

実際、やっとの思いで在宅療養に移行したのに、すぐ病院に逆戻りしてくる患者さんもいるという話も聞きます。
そうなると、療養病院や入所施設へ移るという選択肢も考えなければ..

しかし、親がケアできるなら少しでも「我が家」で過ごさせたい。
我が子のちょっとした表情や動作、日々の体調の変化など一番よく気が付くのは、いつも一緒にいる親だと。



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