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【映画】THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY その2

【映画】THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY その2



では、ストーリー(ネタバレあり)いきます。
パンフレットを買えなかったし、記憶が薄れないうちに自分の覚書もかねて。
(時間が経ってしまって、記憶が薄れてきた。勝手な思い込みや思い違いが多々あるかも。)

主要人物はこの3名
中央:ヒロイン オリア・アキ桜井ユキ
右:ヒロインの恋人 カイト高橋一生
左:ヒロインの分身と思われる「ブッチ」と呼ばれるピエロの恰好をした男(古畑新之) ニノ、と読むそうです。

冒頭
黒いスリップ一丁のオリア・アキが、よろけた足取りで怪しげなクラブに入ってゆく。髪はボサボサで顔に青アザがあり、虚ろな眼差し。
カウンターで、ベネチアンマスクを着けたこれもいかにも怪しげなバーテンダーに向かい、「ジントニック。ライムじゃなくて、オレンジで。
バーテンダーがシラっとしたまま動かないので、アキは「じゃあ、いい」みたいなことを言う。バーテンダーは氷の入ったグラスに茶色い液体を無造作に注ぎ、錠剤を放り込む。たちまち細かい泡が立ちのぼる。アキはそれをグイグイ、と飲んで、「薬でキメた」かのようなヤバい感じになる。
アキはメチャメチャに踊りだす。場内は乱痴気騒ぎで、みんな踊り狂っている。
彼女は力尽きて床に仰向けに倒れ、希望を求めるように、助けを求めるように、手を上に差し伸べる。
独白で自己紹介がはいる。「わたしはオリア・アキ。29歳。生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ。」

場面は変わってビルの屋上。
屋上なのにデコラティブなベッドがでんと置かれ、ライオンの置物や家具類が置かれている。2本の街灯の間に、電飾が渡されている。アキはここで暮らしているという設定。
これはどうみても現実ではない。

アキはさっきと同じ黒いスリップ姿だが、顔の打撲痕はないし、さっきは赤っぽいボブだったのに、髪が伸びて茶髪っぽくなっている。
彼女はは純白でフワフワなベッドに腰掛け、ピエロの扮装をした男 ブッチと話をしている。とても不機嫌そう。
ブッチは「時間が一方向に流れているというのは思い込みだ。過去も現在も未来も同時に存在していて、俺たちはいろんな時相に同時に存在できる。」みたいなことを言う。
「じゃあ、あたしがいちばん幸せだったところに、いかせてよ。」とアキは言う。

場面は変わって、ゴチャゴチャした路地裏
ベレー帽をかぶりミニスカートを履いた少女が、いかにもおのぼりさん風にキョロキョロしながら歩いていく。
「AURORA」という看板に惹きつけられたように、少女はバーの扉を開けて入る。少女のオリア・アキだ。29歳のアキは「大人のボブ」だが、少女のアキは「おかっぱ頭」。表情は初々しく、「まだすれてないんです」という感じ。

店内には客が誰もいない。アキは恐る恐るテーブル席に着き、カウンターのマスターに「オレンジジュース」と注文する。
扉が開き、ほっそりした男が入ってくる。常連客らしい。彼はカウンターに座って注文する。「ジントニック。ライムじゃなくて、オレンジで。
彼はポラロイドカメラでマスターを撮り、写真をマスターに献上する。
マスターは彼を「カイト」と呼び、オレンジジュースを「あの娘のところへ持っていって」と言う。これがオリア・アキカイトの出会い。少女漫画みたいな展開だ。
カイトはゆっくりとした余裕の態度でアキのテーブルに「ハイ」とジュースを置く。優しそうなニコニコ顔で、ポラロイドカメラでアキの写真を撮る。(普通は失礼だと思うけれど、そこは一生さんなので不快感なし)
「あの娘、家出よ」とマスターが見抜く。というか、この娘は家出娘にしか見えない。
「AURORAに泊めてあげなさいよ」とマスターはカイトに言う。AURORAというのは隣のビルのサーカス劇場の名前で、カイトはそのオーナーであり、「有名な写真家なのよー」とマスターは言う。「そういうの、いいから」と静かにゆっくり、カイトは言う。「夢だったんだよねー、サーカス小屋を持つのが。」(高橋一生さんは本当に声がいい。そして語り口というか、間がいい。)

アキは誘われるがままにカイトに付いていく。(危ない娘です)
カイトに尋ねられ、19歳であること、母親と「それと、・・・・男」と三人で暮らしていたこと、を話す。カイトはそれ以上尋ねない。
女優さんになるのが夢だ、とアキは言う。「うん。夢があるのは、いいこと。」と静かにカイトが言う。

サーカス団の皆さんがアキの歓迎会をしてくれている。アキは白いミニのドレスを着て、ティアラをつけて、はしゃいでいる。(軽い子です)
「カイトが呼んでるよー」と言われて別の階の部屋へ行く。そこは撮影スタジオのようだ。カイトがポツンと立っている。2人はニッコリと微笑み合う。
カイトはそこでアキの写真を撮る。少しずつ近づいて、アップで何枚も続けて撮る。カメラのファインダー越しに二人は見つめ合う。そのまま近づいて、アキはカイトにキスをする。そして二人は恋人になった。(少女漫画・・・)

カイトという人は、透明感があるというか儚い。夢のように儚い。
カイトはいつも静かに優しく笑って、全てを受け入れてくれる。拒まないし傷つけない。
この先しばし、MVっぽいラブラブ映像が続く。このカップルがじゃれ合ったりふざけ合ったりしている映像は、とっても素敵なので、ほんとにいつか誰かMVで使ってほしい。

その3に続く

 

 

 

 



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