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利用者ブログ【第1章 4- 退院前カンファレンス】

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4 退院前カンファレンス

 

回復期リハビリ病院の入院期限(息子は転院から5ヶ月以内)が近づいてきたとき、「退院後どうするか」について関係者が集まって相談する機会がありました。

リハビリ病院:主治医、病棟師長、主任看護師、管理栄養士、相談員

訪問診療(さくらクリニック):Y院長、K医療相談員

訪問看護ステーション:K看護師

相談支援事業所:K相談支援専門員

障害者通所施設:看護師、担当者

患者:本人、父、母

【退院に向けて】

送り側と受け入れ側、それぞれ各職種のリーダーや担当者、関係者などが出席する会議ですが、実際にはこの場にいないナース、セラピスト、薬剤師、介護職、その他事務の方など何倍もの方にお世話になりました。

もちろん、それまでにも救急隊員、救命病棟、急性期脳外科病棟、急性期総合病院など、脳挫傷を負ってから退院までに本当に多くの皆様にご支援をいただきました。

多くの皆様に支えていただいた「命」の重さ、大切にしていきたいと思います。

本当にありがとうございました。

【会議の主な内容】

会議では、回復状況、使用しているカニューレの種類や吸引の様子、経管栄養(栄養剤、注入回数、摂取量)などの説明があり、リハビリ病院でやっていたことを在宅でどのように置き換えていくかなどが議題でした。

留意事項として、カニューレ交換、採血や点滴の際に息子が激しく抵抗したこと、経鼻胃管が再挿管できなかったこと(チューブがうまく入っていかない)など、そのときの様子などを説明していただきました。

息子は採血や点滴を嫌がることはなかったのですが、度重なる処置の連続で「恐怖感」から抵抗してしまう(それだけ体力が回復してきたとも言えますが)ようで、毎回看護師さん4~5人に押さえられて実施するようになっていました。「痛い」よりも「囲まれる」ことへの恐怖がトラウマになったのかもしれません。

病院と自宅では環境が変わるので、徐々に慣らしていくしかありませんが、幸い一番必要な気管カニューレからの「吸引」は嫌がることは無く、協力的だったようです。

淡々と進む会議ですが、病院を卒業し、新たに在宅療養へ進む「希望」の引継ぎと言えるかもしれません。

【在宅OK】

基礎体力の回復が徐々に進んでいることもあり、訪問医療チーム側でなんとか受け入れできそうとのことで、退院予定日(1ヶ月後)が決まり、さくらクリニックY院長から在宅医療は「家族の協力が大切です!」とのお話がありました。

【通所施設は?】

手術前に通所していた障害者施設の職員の方にも参加していただきました。復帰できる可能性を相談させていただきましたが、その施設では医療的ケア(吸引、経管栄養)を行う人員がいないので「今のままでの復帰は難しいが、医療的ケアに対応できる障害者施設(日常生活介護)の空きがあれば転入できるかもしれません。」とのことでした。

このとき、それほど深く考えていなかったのですが、医療的ケア(特に吸引)が必要な場合は「通所するための多くの条件」が付けられることになりました。

今まで週5日通っていたのに、新しい施設では週2日に制限されたり、利用時間も短く、送迎バスも吸引器持参で親の同乗を求められるなど、大きな負担が生じます。

退院してすぐに施設に行けるわけではありませんが、改めてこの現実を受け止めなければならないというのは辛いことでした。

【退院までに】

在宅療養に移る方針が決まりますと、退院までの間に家族が担うケアの指導が行われます。

1 家族が実施する日々のケア(主なもの)

・血中酸素濃度の計測タイミング

1日4回のほか喘鳴(ぜんめい)のあるときや苦しそうにしているとき

93%以上をキープ。下回った場合は吸引やカニューレ内筒の洗浄、回復しない場合は酸素投与が必要になる可能性がある。

・吸入(生理食塩水1回5CC、15分程度)

痰が固いとき、カニューレ内筒のこびりつきがひどいときなど

・医療物品の管理方法、交換時期

トラキマスク:汚れがひどくなったら交換

カニューレ保持ベルト:入浴後に交換

・気切、胃ろう部の清潔保持

気切部:消毒+Yガーゼ

胃ろう部:浸出液が多い場合やジクジクしているときは消毒(綿棒で中心から外へ)

・胃ろうからの薬剤投与

OD錠や簡易懸濁法による投与の仕方など

2 医師が行う処置のサポートなど

医師が行うカニューレ交換や採血など、現場の看護師がどのような役割を担っているかを見学し、それを親がどう受け継げば良いのかも学びます。

幸い、面会に行けるチャンスがあったこと、また、看護師さん以外の職種の方からもいろいろお話をお伺いできたことで、実践的で応用の利く技術も知ることができました。



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