第12回 ALS在宅支援に関する勉強会 アンケート結果です
第12回 ALS在宅支援に関する勉強会 アンケート結果です
2019年12月30日
11月29日に行った当院主催の勉強会について、ご参加いただいた皆様よりアンケートのご協力をいただきました。今回はそちらの結果についてご報告いたします。
勉強会参加者のうちQRコードの読み取り又は書面にてアンケート回収を行いました、回収率は(なんと!)100%でした❣ ご協力くださった参加者の皆様、ありがとうございました。
参加者67名のうち、各種内訳としては
・職種
看護師 33.3%、CM 28.6%、PT 15.9%(全体として訪問看護ステーションから39名ご参加ありました)
・年齢
50代 28.6%、40代 27%、30代 22.2%
・ALSケアの経験年数
1年未満または未経験の方が44.4%でした。
参加目的としては
・コミュニケーションエイドについて知りたい 60.3%
・ケアで工夫していることを知りたい 61.9%
・交流を深めたい 37.9%
感想としては
・大変有意義だった 76.2%
・まあまあ有意義だった 23.8% (合計100%)
次回もぜひ参加したいと答えた方が 77.8%、内容によってはと答えた方が 22.2% でした。お陰様で参加者の方々からもご好評をいただきました。
頂戴した感想の一部をご紹介すると
「支援の難しさと同時に患者様に関わっているチームの皆さんの力が素晴らしいなと思った」「勇気をもらえます」「意思決定支援、チームの連携の重要さを改めて実感できた」「社会福祉の原点に触れられた」などのご意見をいただきました。
またALS患者様とのコミュニケーション支援に関しては「患者様に伝えたい、患者様の気持ちを汲み取りたいという支援者側の姿勢が大切だと思って日頃から関わっている」「患者以前に普通の生活者であることを忘れず意向をしっかり聞きとる」「コミュニケーション障害が生じてる患者さんに対し、ご本人の気にする点をなるべくしっかり覚えて前もって対応する」など、支援者の皆様の熱意や工夫点も垣間見え、こちらとしても勉強になりました。
まだALSの患者様に慣れていない方からは「ALS患者さんに関わるのが初めてであり、自分自身に不安があり参加しました。皆さんが大変な思いや不安、フラストレーションを抱えた、ということを聞き、難病を支える辛さ、大変さ、怖さ、という佐藤先生のお言葉を聞き、私も患者さんから逃げないでしっかり向き合っていこうと改めて思いました。」という感想をいただいたり、別の方からは「様々な点で課題が多い事例を、多職種でしっかり連携して支えられたことが理解できた。自分もこのような支援、ケアが行えたらなと強く感じたができるかはわからない」など率直なご意見も頂戴しました。
因みに当院で関わっている患者様の症例について少し補足させていただくと、今回のケースの様にチーム一丸となって支援が上手くいくケースばかりではなく、むしろ上手くいかず、悩み苦しみながら何とか折り合いをつけている、という場合が殆どです。今後はそのような苦い経験も紹介もさせていただこうと考えております。今回の例も途中幾多の困難ありながら、苦労の末にご本人/支援者が到達した境地としてご参考になれば幸いです。