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92歳のパリジェンヌ

92歳のパリジェンヌ



本日blogを担当します、診療助手の荒川です。
どうぞ、よろしくお願いします(*^^)v

とある日、タイトルに惹かれて「92歳のパリジェンヌ」という映画を観ました。


(Yahoo!Japan より画像をお借りしました)

この物語は、2002年のフランス元首相(リオネル・ジョスパン)
の母親ミレイユさんをモデルにした作品です。
(bonnesbobines からお写真をお借りしました)

物語は、家族が開いてくれた、92歳の誕生日会で
「2ヶ月後の10月17日に私は逝きます」と宣言。
「身体の自由が利かなくなってきたら、自ら自分の人生を終わらせたい」
胸をえぐられるほど、繊細に、主人公、家族たちの心情が描かれてました。
長女は、母とぶつかりながらも、向き合い、最後は「その想い」を尊重。しかし、息子は最後の最後まで母に「生きていて欲しい」と悲しみながら、映画の幕は閉じました。

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「自分らしさがあるうちに、自分の人生の幕を自分で閉じる」ことに理解が及ばず、むしろ怒りにちかい感情を抱きました。
自分でも「なぜ、ここまで怒りを感じるのだろう?」と考えたら
・私自身が家族側の思いに感情移入している
・主人公が家族が悲しむ事よりも、自分の信念を貫く事に重きを置いている
からかな、と思いました。

そんなこんなで、途中で「観るのをやめよかな?」と思いつつ
「知らない世界」をもう少し知りたい、と思い観ていたら、気付いたらエンディングまで。
でも、観終えても思いは変わらず、煮え切らないまま、蓋をしました。

 

さて、そんな数ヶ月後に、院長先生が投稿された「毎日がアルツハイマー」を拝読して、「その映画」をふと、思い出しました。

(下記URLをclickすると院長先生のblogへ飛びます✈)
毎日がアルツハイマーザ*ファイナル~最期に死ぬ時

「今日の日本では「死に方の選択肢」について論ぜられることが多くなった」と院長先生は、仰っています。しかし「安楽死」については、腫れ物に触るようなイメージがあります。
かくいう私も、院長先生のblogを読むまでは、「安楽死」について、深く考えてみよう、と思いませんでした。考えるどころか、受け入れられないことでした。

下記、院長のblogから抜粋します。
死に方の選択肢をもつことは、とても大事。選択肢を持っていても、行使する人はごくわずかです。それでも、どうにもならなくなったら、この権利を行使することができるんだ」という安心感が大事なんです」
「なるほど!」と唸ってしまいました。
2つの映画を通して、まずは「自由な意見が共存できる」
「そんな世の中になれたらいいなと思い」少し・・とがったblogを投稿してみました。

もうすぐ9月ですね☽
秋の景色が楽しみです。



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