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【特集】当院で勤務している先生にお話をうかがいました②
【特集】当院で勤務している先生にお話をうかがいました②
在宅医療に興味をお持ちの先生方へ
当院に勤務していただいて2年目の大原先生に、訪問診療に関わったきっかけや始めてみての感想、経験をへて現在どのような思いで診療にあたってらっしゃるかなど、お話を伺いました。ご参考にしていただければ幸いです。
9月20日 事務長 鈴鹿
神経内科医:大原正裕医師
在宅医療の経験は、絶対、糧になります
在宅医療(訪問診療)のことはご存知でしたか?
研修医の時の地域実習で、在宅医療を選んだのが最初ですね。千葉県松戸の診療所ですが、初めは指導役の先生について、後半は1人で訪問できるようになりました。
地域実習で在宅医療を選んだときは、どんなことを考えていましたか?
自分が、興味があって入局を考えていた神経内科の内容上、在宅医療は重要だなと考えていました。
神経内科のどの辺に興味を感じたのでしょうか?
漠然としていますが、元々、脳の機能に興味があって、脳外科と迷っていました。外科だと手を動かしながら考えながらという部分があり、それに比べると神経内科は落ち着いて考えることができる面が良いと思いました。
なぜさくらクリニックを選んでくれたのですか?
医局の先輩から、さくらクリニックの話をきいた中で、「在宅で療養している神経難病の患者さんをしっかりサポートしている」という点に惹かれました。
神経難病は完治が難しい病気なので、外来で患者さんを診させてもらう際には、家庭での療養に関してもアドバイスすることが必要となりますが、その際、自宅でどのように過ごしていて、困っていることはどういうことなのか、自分でしっかり理解しておくことが大事だと。
神経難病は完治が難しい病気なので、外来で患者さんを診させてもらう際には、家庭での療養に関してもアドバイスすることが必要となりますが、その際、自宅でどのように過ごしていて、困っていることはどういうことなのか、自分でしっかり理解しておくことが大事だと。
在宅医療(訪問診療)を始めてみてどうでしたか。実習のときと違いはありましたか?
実習のときは、色々な病気や症状の患者さんを診させてもらいましたが、さくらクリニックでは、神経難病の患者さんが大半で、かつ1日に訪問する患者さんの人数も実習のときよりも少ないので、時間をかけて丁寧な訪問診療をやらせてもらっている感じです。
また、外来では患者さんに「お変わりないですか?」と声を掛けると、「変わりないです」とか、診察室の中では緊張のせいか患者さんからの話が断片的になりがちですが、実際に訪問すると「こんなところが転びやすい」ということが分かってくるとか、訪問診療の経験は患者さんの話を聞くときにとても役に立っています。
また、外来では患者さんに「お変わりないですか?」と声を掛けると、「変わりないです」とか、診察室の中では緊張のせいか患者さんからの話が断片的になりがちですが、実際に訪問すると「こんなところが転びやすい」ということが分かってくるとか、訪問診療の経験は患者さんの話を聞くときにとても役に立っています。
さくらクリックで2年目。今、思うところを教えて下さい
先ほどお話ししたようなところは出来つつあるので、今後は、地域の医療機関の方々との連携を「顔の見える関係」でやれるようになっていきたいですね。
それ自体、患者さんにとっても良いことだと思いますし、自分が外来や病棟にいて、患者さんを在宅に戻す際にソーシャルワーカー(MSW)さんの意見を参考にさせてもらうことが多いので、こちらでも同じように地域の方々に「神経内科だったら任せられる」と言われる存在になることを目指したいと思っています。
それ自体、患者さんにとっても良いことだと思いますし、自分が外来や病棟にいて、患者さんを在宅に戻す際にソーシャルワーカー(MSW)さんの意見を参考にさせてもらうことが多いので、こちらでも同じように地域の方々に「神経内科だったら任せられる」と言われる存在になることを目指したいと思っています。
さくらクリックの特徴や良さってどんなところでしょう?
一言で言うと「医者にとって働きやすい」ということでしょうか。
仕事のサポート体制がしっかりしている点と、院内の雰囲気が良い点ですね。院長先生はじめスタッフの皆さん「当たりが良い」ので、とても働きやすいです。
仕事のサポート体制がしっかりしている点と、院内の雰囲気が良い点ですね。院長先生はじめスタッフの皆さん「当たりが良い」ので、とても働きやすいです。
最後に、在宅医療未経験の先生へのメッセージを
神経内科医に限った話ではありませんが、そもそも今、国が方針として在宅医療を推進しているので、ますます広がっていくと思います。
また、お看取りの話になりますが、これからターミナルを迎えられる患者さんの最期の時間の過ごし方において、自宅で最期を迎えたいという希望は絶対どこかにある訳ですが、病棟ではなかなか対応しきれないこともあるので、そういう時に在宅でのお看取りや自宅での過ごし方を知っていると、ご希望やお困り事を理解してあげることができるし、病棟の日々の医療にも生かせるんじゃないかと。絶対、糧になると思います。
また、お看取りの話になりますが、これからターミナルを迎えられる患者さんの最期の時間の過ごし方において、自宅で最期を迎えたいという希望は絶対どこかにある訳ですが、病棟ではなかなか対応しきれないこともあるので、そういう時に在宅でのお看取りや自宅での過ごし方を知っていると、ご希望やお困り事を理解してあげることができるし、病棟の日々の医療にも生かせるんじゃないかと。絶対、糧になると思います。