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ラジカット勉強会で学んだこと

ラジカット勉強会で学んだこと



 

みなさん、こんにちは。
さくらクリニック練馬 診療助手の荒川です。
本日は当院にて、製薬会社さんを講師としてお招きして「ラジカットの勉強会」を行いました✨スタッフ4名、と出席率は100%😊

 

 

さて、「ラジカット点滴静注とはどんなお薬なのか、皆様はご存知でしょうか。
一般的には 脳梗塞の急性期に、脳を保護するために使うお薬ですが、実は「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」の治療薬でもあります。
私は入職してから「ラジカット点滴静注」について初めて知りました。そして学んでる最中です(;’∀’)

 

本日、学んだことを、皆さまにおすそ分けしたく投稿させていただきます🌸

 

*「ラジカット点滴静注」とは
身体の血流が悪くなったところで増加する有害なフリーラジカル(*下記参照)を除去することで脳を保護するお薬です。フリーラジカル(*下記参照)の発生を抑制することにより、運動神経を保護する働きもあります。通常、脳梗塞に伴う神経症候、日常生活動作障害、機能障害の改善に用いられます。(「くすりのしおり」より抜粋させていただきました)

この「運動神経を保護する働き」が認められ、2015年6月にALS治療薬として認可されました。

*フリーラジカル(活性酸素)について🤔💡
細胞や体内の代謝活動において作られ、生きるうえで必要なものです。フリーラジカルそのものはいいものです。が、偏った食事や不健康な生活習慣、心理的要因、何らかの病変などによって活性酸素・フリーラジカルが過剰に作られてしまい、その状態が続くと細胞が傷つき、早い老化や病気をもたらしてしまいます。

 

現在日本で保険適応が認められているALSの治療薬は、リルテックという内服薬と、このラジカット静注のふたつ。
なので、患者さんの このお薬にかける想いは、とても大きいのです。

しかし、長きにわたり点滴治療を続けていると、多くの方が問題に突き当たります。
この治療は、2週間のうち10日間点滴をして2週間休薬、というサイクルで行うのですが、認可された当初から治療を続けている患者様は4年目に突入しています。長期間点滴を続けるうち、だんだん静脈がつぶれて点滴がしにくくなります。

当院の患者様でも、なんども針を抜き差してやっとルート確保! 14日間大事にそのルートを確保(そこからラジカット点滴注を注入します)して治療を続けている方もいらっしゃる方もいます。
静脈を確保できなくなってしまったら、どうするのか? その時点で治療を止めるのか? この治療に期待をかけている患者様には、辛い選択です。

そこで朗報が!!
具体的な時期はまだ発表されていませんが、
ラジカットの内服薬が 現在「第Ⅰ相臨床試験(動物実験)」に入っています!

内服薬ができたら、静脈確保の苦労から解放されます! 待ち遠しいですね。

実際にお会いしたことはありませんが、きっと身を粉にして研究されている先生方がいらっしゃるのでしょうね。

院長先生はよく患者様に「全身全霊でALSを治そう、と研究している先生方がたくさんいらっしゃるから、治療法ができるまで がんばろうね」と仰ってます。

 

1日でも早く新しい治療薬が見つかりますように。

 

 






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