第11回 ALS在宅支援に関する勉強会(ご報告)①
第11回 ALS在宅支援に関する勉強会(ご報告)①
2018年03月24日
院長の佐藤です。
昨日は、さくらクリニック主催で勉強会をいたしました。題して
在宅ALS患者の意思決定支援
~わたしたちはどう支えていくべきか~
さくらクリニックでは、いろいろなテーマを設けて勉強会を企画していますが、この「ALS支援に関する勉強会」が、ダントツ一番人気です。
患者さん宅で合うヘルパーさんや看護師さんから「次はいつやるんですか?」「予定調整するので、早めに教えてください」等々と声がかかるほどです。
今回も、2週間ほど前に公表したのに あっという間に150人以上の応募がありました。この手の勉強会は、応募しても出席率はだいたい8割くらいなのですが、昨日は殆どの方が参加されておられ、会場はぎっしり!
なぜか?
ALSの患者さんを支えるのが非常に難しいので、みなさん悩みながら現場で格闘されておられるのだろうと思います。
そしてもっと勉強して患者さんのために何かしてあげたいという強いお気持ちをお持ちだからだと思います。
しかも今回は、ALS支援の肝中の肝とも言うべき「延命治療の意思決定」がテーマです。
それは直接的には、「侵襲式呼吸器を付けるかどうか」の選択になります。
なんすか、これ? 大学入試ですか?っていう感じの場内。平成帝京大学の講義室をお借りしています。
今回は 対照的な転帰をとったお二人の患者様についてご紹介し、ケアマネージャー、医師、看護師、リハビリ、それぞれの立場から振り返ることとしました。
- おひとりは、NPPV(非侵襲式呼吸器)で長期療養され、最終的に侵襲式呼吸器を選択されなかった男性
- もうおひとりは、診断時より呼吸器を希望されず緩和治療の方針となったが、最終的に侵襲式呼吸器導入した女性
いつもは、前半は講師をお呼びしてお勉強し、後半に症例提示してみんなで考えよう、というスタイルをとるのですが、今回は二つの症例を対比しよう、という企画です。
しかしっ
申し訳ないっ
参加してくださった方々、申し訳ないっっ
本当に申し訳ございませんでしたっ!!!
どちらも色々な意味で貴重で、勉強になる症例なのですが・・・濃厚すぎて時間が足りなかった!
関係者の方々にプレゼンしていただいた後で、会場の皆さんとディスカッションする、はずが、プレゼンが終わったら既に20分タイムオーバーしていて、あと10分以内に退出しなければならない、という非常&非情事態となってしまいました。ガーーーン
考えてみたら、それぞれ2時間かけて検討するに値する、濃厚な症例なのです。
シリーズ化して2回に分ければ良かった。あるいは前もってしっかり時間調整すれば良かった。
etc. etc.
ひとえに私の責任でございます。
今後はしっかり段取ります。
ということで、昨日・今日は一人孤独に考察してます。
プライバシーの問題があるのですべてを開示することはできませんが、ディスカッションできなかった分、ここに足跡を残しておきたいと思います。
長くなったので、②に続きます。