🍒コミュニケーションエイド研修会レポート🍒
🍒コミュニケーションエイド研修会レポート🍒
2022年09月01日
さくらクリニック練馬 医療秘書の竹下です。
7月15日にzoomにてさくらクリニック練馬主催の勉強会を行いました。
今回のテーマは
神経難病の患者様(特に ALS)の支援に欠かせない
コミュニケーションエイドについてのお話でした。
講師はダブル技研の稲葉慈子様をお招きしました。
その時の様子を少しご紹介したいと思います。
オンラインでの研修会開催
今回の研修会は現地参加とZoomの両方で開催予定でしたが、前日の7月16日に東京都が新型コロナの感染状況について、警戒レベルを約3か月ぶりに「最高」に引き上げたため、残念ながら会場の参加企画を中止し、オンライン限定に変更しました。
19時から21時と遅い時間の開催にも関わらず、約110名もの方がオンラインにて参加していただけました。
コミュニケーションツールについて
今回の研修のために多くのコミュニケーションツールを持ってきてくださいました。
持ってきていただいた機器は以下のものでした。
(上記の写真左から)
・eeyes(イーアイズ)
・miyasuku EyeConSW(みやすく)
・OriHime eye+Switch (オリヒメ)
・TCスキャン
・ぺちゃら
写真には映っていませんが以下の機器も持ってきていただいていました。
・伝の心(でんのしん)
・ファイン・チャット
スイッチは以下の5つを持ってきてくださいました。
・ピエゾニューマティックセンサースイッチ(圧電素子式入力装置・空気圧式入力装置)
・帯電式入力装置
・視線検出式入力装置
・接点式入力装置
・呼気式入力装置
最初に稲葉さんより持ってこられたコミュニケーションツールについて説明していただきました。
その後は、スライドを見ながらコミュニケーションツールの導入についての講義をしていただきました。
講義の内容は大きく以下の内容を話してくださいました。
・コミュニケーションツールの種類について
・補装具としての公費制度について
・導入に向けた機器の選び方について
・利用者本人に適切なスイッチの選び方
・その他の意思伝達装置について
講義の内容については、画像や動画などはお見せ出来ないのですが、とても詳しく、分かりやすく説明してくださりました。
その後、実際の機器を触りながら、使い方のデモを行っていただきました。
デモを行いながら、コミュニケーションツールのメリット・デメリットを分かりやすく教えてくださいました。
参加者からの質問にも丁寧に答えてくださいました。
さくらクリニック職員によるコミュニケーションツール体験
稲葉さんのデモの後、実際にクリニック職員が視線入力装置に実際触れ、体験をしました。
「目線だけを動かす」というのはかなり難しいようで、目ではなくつい顔を動かしてしまうため、慣れるまでは操作が難しいようです。
先ほど稲葉さんがデモしていただいた時にはスムーズに行っていたので、思ったより簡単なのかと思っていたので驚きました。
参加した職員からの感想です。
・キャリブレーション(起動時の視線の調整)を自分の目線にしっかり合わせることが大事だと思った。
・視線が定まらずに揺れてしまうのが難しかった。慣れるまでは大変だと思った。
・患者さんが使っている様子は見ていたが、実際やってみると難しかった。
・色々な機能があるので、出来るようになったらやれることが増えると感じた。
私は体験会は参加できなかったのですが、今回の体験会の様子を見て、訪問診療で伺った際に患者さんが使いこなしているのを思い出しました。
あそこまで使いこなせるようになるまでに大変な努力があったのだなと感じました。
最後に
今回の研修に参加させていただき、思っていた以上にコミュニケーションを取る方法がたくさんあることを知りました。
また、コミュニケーションツールを選ぶ際に利用者ができる動作だけではなく、利用する本人がどんなコミュニケーションを求めているのかを知ることが、1人1人に合わせたコミュニケーションツールの導入ににつながることを学びました。
今回の研修は残念ながらオンライン講義のみでしたが、現地参加で行う研修のリベンジを考えております。
近いうちに良いお知らせができると思いますので、しばらくお待ちさい。
※大変申し訳ありませんが、講師の先生の意向で動画や使用された画像の公開は控えさせていただきます。
また、講師の稲葉様からは「何かあれば相談に乗ります」とおっしゃられています。
ご相談がありましたら以下の電話番号に直接コンタクトを取ってくださいますようお願いいたします。
ダブル技研 稲葉さん
携帯:090-6513-2977
過去のクリニック主催の研修会について
過去の研修会の様子が気になる方はこちら☟
- 過去の会場に集まっての研修会の様子についてはこちら(2019.12)
☞「在宅で終末期を迎える」 - 過去のオンライン研修会の様子についてはこちら(2020.9)
☞「難病支援~尊厳ある生と死を支える~」