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🍒「神経難病に対するコミュニケーション支援」の勉強会を開催しました

🍒「神経難病に対するコミュニケーション支援」の勉強会を開催しました

「神経難病に対するコミュニケーション支援」勉強会

皆さんこんにちは、医療秘書の竹下です。

先日10月7日、練馬ココネリ研修室1にてさくらクリニック練馬&中野合同勉強会を行いました。

今回の勉強会のテーマ:
神経難病のコミュニケーション支援
~手段・工夫・心得について~

講師にりんご訪問看護ステーション代表の佐郷谷義明先生をお招きしました。
勉強会の後半には佐藤院長から神経難病の患者さんのコミュニケーション支援についてご講義いただきました。

会場で行われた勉強会の様子を少しご紹介します。

初・ハイブリッド方式での勉強会開催!

新型コロナウィルス流行後は、会場での勉強会を避けてもっぱらZOOMで勉強会を行ってきましたが、今回は新型コロナがある程度収束するタイミングを狙って、久しぶりに現地参加も行い、ハイブリッド方式での開催を行うことが出来ました!

会場参加の人数は限定させていただきましたが、お仕事帰りにもかかわらず、お申込みいただいた大勢の方々が参加して下さいました。
オンラインで参加してくださった方々も含め、本当にありがとうございます。

佐郷谷義明先生のご講義

勉強会の前半は佐郷谷義明先生より神経難病の患者様(特にALS:筋萎縮性側索硬化症)の支援に欠かせないコミュニケーション支援を行う上での心得とりんご訪問看護ステーションでのスイッチ導入の手順についてご講義いただきました。

お話の中で佐郷谷先生が特に何度も強調して話されていたのは
「最終的には人の五感(六感)に勝るセンサーは(今のところ)ない」
ということでした。

講義では、現在りんご訪問看護さんが行っている在宅ALS患者様へのICTによる意思伝達装置の支援・スイッチ導入の手順についての説明や、今まで作成されたスイッチや透明文字盤の工夫についてのお話をしていただきました。

また、東京医科歯科大学摂食嚥下リハビリテーション学分野戸原先生、山田先生が開発された、声帯の機能を代替するマウスピース型の人工喉頭“Voice Retriever(ボイス・レトリーバー)”についてもご紹介されました。

講義内でもご紹介したボイスレトリバーの動画を一部ご紹介します

(Youtubeへリンクしています)
ご挨拶

Voice Retrieverのご紹介

しかし、どんなに優れた機器やスイッチを使用しても限度があり、一番は支援者そのものが”人スイッチ(センサー)”となるよう支援を行うことが重要である、というお話を聞き、ただコミュニケーション機器を導入する事だけがコミュニケーション支援ではないことを学びました。

専門的で難しい内容でありながらも分かりやすいお話で、1時間の講義があっという間に過ぎてしまいました。

佐藤院長より症例紹介

後半は佐藤院長より、今までに関わった神経難病の患者さんのコミュニケーション支援について症例を交えてご講義いただきました。

講義の前半は梶浦様が活用されているエアーフリック文字盤の紹介から始まり、普段患者さんが使用しているものから、最新のまで様々なコミュニケーション支援についてご紹介をしていただきました。後半はTLS(完全閉じ込め症候群)患者さんへのコミュニケーション支援について、症例を交えてお話しをしていただきました。

 

エアーフリック文字盤について

☟さくらクリニック練馬の過去のブログでも取り上げています。
🌸エアフリック式文字盤がすごい❣🌸

☟梶浦様もNsPaceにてエアーフリック文字盤についてブログを書かれています。
文字盤を使わない文字盤!? 〜エアーフリック式文字盤〜

どちらも是非ご覧になって頂けたらと思います。

勉強会最後に行った質疑応答の場では、事前に頂いた質問以外にzoomで参加されている方や会場で参加されている方からの質問に佐郷谷先生と佐藤院長に答えて頂きました。
多くの質問が寄せられていましたが、全ての質問に答える時間がなく大変申し訳ございませんでした。

最後に

初めての現地参加とzoomでのハイブリット方式での勉強会でしたが、無事に終えることが出来ました。
参加・視聴して下さった皆様、改めてありがとうございました。

事後アンケートもたくさんいただきました。ありがとうございます。
とても充実した勉強会だったとの感想が多くありました。

その中で感想を一部、ご紹介させてください。

「本日は勉強させて頂く場をありがとうございました。ALS患者さんのQOLに関わる最たるものは意思伝達だと思い、今後も精進致します。
実用的な内容に加え、おふたりの先生方の、その人らしさを大切に考えたアプローチが素晴らしいと思いました。いつもモチベーションが上がる研修を有難うございます。」

「今回神経難病のコミュニケーション、実際現場でヘルパーとして関わっている事もあり参加させていただきました。複雑なコミュニケーションツールもあり何とか装着などスムーズに使用できるようにと心がけてはいますが、実際上手く行かない事もあり感度の高い人スイッチの話や支援者のスキル向上必須など明日からの現場での支援の励みとなるお話しでした初めての参加ではありましたがとても勉強になりましたありがとうございました。」

「佐郷谷先生、佐藤先生ともに、全人的な支援を謳っていることに感動しました。私たちの仕事は、患者さんからの信頼こそが何よりの恵みであると思います。患者さんの役に立てる自分でいられるように、これからも学び続けていきたいです。ありがとうございました。」

以上、一部ではありますがご紹介させて頂きました。
ご回答頂きました皆様、本当にありがとうございました。

今回は参加できなかった方も是非次の機会にお待ちしております🌸

勉強会終了後は、久しぶりの現地参加というのもあり、参加者と先生たちの会話にに花が咲いていらっしゃいました。


参加者の皆さんと練馬クリニック職員、佐藤院長との集合写真もたくさん撮影しました。


☝最後に佐郷谷先生と佐藤院長の素敵なツーショットです😊

今後とも、さくらクリニック練馬をよろしくお願いします。






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