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🍒在宅で嚥下評価ができる!🍒

🍒在宅で嚥下評価ができる!🍒



医療秘書の竹下です。
今回は4月末に患者S様(以下S様)の嚥下評価に立ち会わせていただいた時の話をさせて頂こうと思います。

嚥下評価をしてくださったのは
おじまデンタルクリニック松田先生です。
(HPはこちらです☞おじまデンタルクリニック

今回嚥下評価を行った目的は、
・食事に1時間半かかり、後半は疲れてしまう。
・食べきれずに残す量が増え、少しづつ痩せてきている
ので、なにが原因なのか確認し、対策を講じるため、です。

では、嚥下評価の流れを写真と共にお伝えします。
(S様のお顔は恥ずかしいとのことで桜のスタンプで隠させて頂いています)

今回使用するのはこちらの携帯内視鏡です。

携帯内視鏡
以前のブログでご紹介した「在宅でここまでできる!(喉頭ファイバー)」で使用されていた携帯内視鏡と近い形でした。

パソコンとつなぎ、S様の鼻から細い管(ファイバー)を入れると、写真の様にファイバー先端のカメラからパソコンへ映像が表示されます。

咽頭をカメラで写したまま食事を召し上がっていただくことで、
どのように飲み込みを行っているかを確認します。

本日嚥下評価の際に召し上がっていただくお食事は、ご主人の手作り!
こちらで検査の準備をしている間にササっと作っていらっしゃいました。

青汁の牛乳割、チャーハン、サツマイモペースト、カボチャサラダ
そしてS様が大好きな焼うどんです。
どれもおいしそうです。

 

 

通常通りの1口の量を召し上がっていただき、飲み込むまでの時間、飲み込んだ時の咽頭の様子を観察します。

チャーハンやうどんなどの固形物は、口に入れてから飲み込むまでにかなりの時間を要していましたが、その直後に芋のペーストなどを召し上がると比較的スムーズに飲み込むことが出来ていました。

水分の飲み込みを確認するために色を付けた水を飲んでいます。

嚥下評価後に松田先生より、結果をご家族に説明が行われました。
・水も問題なく飲めており、飲み込む部分(咽頭)はしっかり動いている。
・固形物が飲み込むのに時間がかかるのは、舌が思うように動かず、喉に送り込むのが難しいため
今後の対応としては
・舌や顎回りの運動を行っていく
・普通のお食事以外に代替栄養(エンシュアなどの高カロリーな栄養食)を召し上がっていただき、カロリーと栄養を補充する
という事になりました。

嚥下評価は飲み込めない、食べられない時に、どこに問題があるかを詳しく知ることが出来る検査であり、
原因部分が分かることで、食材や食形態の工夫やリハビリによって、楽しく安全に食べることができるんですね。
このような検査が在宅でできることに感動しました!

この検査を行う事で好きなものを口から食べられる人がもっと増えたらいいなと思いました。
近隣の方で気になる方は是非おじまデンタルクリニックへご相談ください!






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