Homewhat is 自宅療養, 取材, 患者さんのご紹介, 神経難病, 院内ブログ > 🍒梶浦さんの講義に行ってきました🍒

🍒梶浦さんの講義に行ってきました🍒

🍒梶浦さんの講義に行ってきました🍒



さくらクリニック 医療秘書の竹下です。

院長先生が主治医として担当されている梶浦智嗣さんが5月10日に帝京平成大学にて看護学生さんに講義をされました。
私も許可をいただき、参加させていただきました。ありがとうございます!

今回は すばらしい講義の様子をレポートしたいと思います。

帝京平成大学

帝京平成大学での講義

梶浦さんは、昨年も帝京平成大学で講義されましたが、去年はリモートでの講義だったそうです。
なので、学生さんと直接会うのは今回が初めて。
直接講義を行うことが出来ることを楽しみにされていました。

スライドを流しながら、事前に作成した文章をヘルパーさんが代理で読む、という形で、講義が進んでいきました。
スライドは、梶浦さんがカミカミスイッチ(☞院長が勝手に命名)でソフトを操作して作成したものです。

☟カミカミスイッチについては過去のブログで紹介しています
コミュニケーション支援:カミカミスィッチのご紹介

帝京平成大学で行ったALSの在宅療養についての講義

講義の内容は
・ALSとはどんな病気か
・ALSと診断されてから今までの経緯と心の葛藤
・家での療養生活の様子
・文字盤を使ったコミュニケーションの方法
・看護学生にさんに伝えたいこと
・最後に介護士のアルバイト募集
(今回の発表スライドより引用)
の流れで行われました。

ALSと診断されてから今までの経緯や梶浦さんの心の葛藤については、コラムにも詳しく記載されています。
まだ読んでいらっしゃらない方は是非 ご一読ください!
私はALSを発症して6年になる40歳の医師です

在宅療養の1日の流れとして、遠隔で現在も仕事をしている様子や、息子様と家でテレビを一緒に見たり、足湯や散歩をしている日中の様子も紹介されていました。

今でも仕事をされていると伺ってはいましたが、ご自身がALSという病気になっても医師が不足している地域の人たちや、病院にかかれない人たちの助けになるために遠隔診療をされている様子を具体的に見て、梶浦さんは本当に医者の仕事がお好きなんだなぁと、改めて感じ、「ここまで好きな仕事があるって少しうらやましいな」と思いました。

透明文字盤

今回の講義で一番みんなの興味を引いたのは
「文字盤を使ったコミュニケーションの方法」でした!

ALSや気管切開などで話すことが困難な方のコミュニケーションツールとしてよく使われている透明文字盤です。

文字盤

上の画像は透明文字盤の中でも一般的によく使われている50音表の文字盤です。
この透明な文字盤を挟んで目線を合わせることで文字を読み、コミュニケーションをとります。


こちらの画像はフリック式の文字盤です。スマートフォンのフリック入力とよく似ています。目を上下左右に動かすことが出来る方は50音よりこちらを使用されることもあるようです。

このように、透明文字盤は話すことができない方にとってはコミュニケーションをとることが出来る方法ですが、透明文字盤がないとコミュニケーションが取れないという欠点があります。

エア文字盤

梶浦様はその悩みを解消する方法を編み出し、現在活用されています!
その名も「エア文字盤」です。
その方法を簡単に説明すると、フリック式の文字盤を透明文字盤なしに目線のみで行う方法です。

私は梶浦様の訪問に初めて同行した際にエア文字盤を知りました。
実際、ヘルパーさんやご家族とエア文字盤でスムーズに会話をしているのを見たときはあまりのすごさに感動しました!
エア文字盤は透明文字盤の欠点を解消する画期的なコミュニケーションツールだと思います!
詳細はNsPaceで梶浦さんのコラムenjoy!ALSにて近日掲載予定とのことです。詳しく説明して下さるとのことですので、しばらくおまちください。
このブログでも後日紹介させていただきます。

看護学生さんに向けて

梶浦さんから看護学生さんに向けて、
・勇気を出して話しかけてほしいこちらはコミュニケーションをとれる方法を準備して待っています。
・この授業を通して一歩前に踏み出す勇気を持ってもらえたらうれしいです。
(発表スライドより要約)
とのコメントがありました。

梶浦さんはALSを発症されてから、先手先手で対策をたてよう、ポジティブに生きよう、と前に踏み出されました。
だからこそ、現在の充実した生活が送られているのだと思います。
この言葉は私にも響き、今後迷うようなことがあったとしても恐れずに一歩踏み出す勇気を持つことを忘れないようにしたい!と思いました。

40分の講義があっという間に感じるほど 充実した時間でした。
講義の最後には会場からは大きな拍手があがりました。

梶浦さん
改めて、今回参加させていただきありがとうございました!
在宅医療に関わってまだ1ヵ月ちょっとの私にとってはとても勉強になる講義でした。
今後、もっと勉強をして在宅医療やALSなどの難病について学んでいこうと思います。






Copyright © さくらクリニック 練馬 All Rights Reserved.