🍒難聴の方の診察時コミュニケーションツール🍒
🍒難聴の方の診察時コミュニケーションツール🍒
2022年07月08日
さくらクリニック練馬 医療秘書の竹下です。
本日は難聴の方の診察の際に使用しているコミュニケーションツールについてご紹介します。
クリニックの患者さんの中に難聴の方がいらっしゃいます。
最初に診察に伺った際に
「診察します」
「体調はいかがですか」
と、大きい声でかお声かけても聞き取りにくいことがあり、中々診察が進まないことが・・・。
そこで、難聴の方の診察の際に利用するコミュニケーションツールを2つ導入することにしました。
1つ目は診察用カードです。
・毎回決まっている声かけ、あいさつ
・普段よく診察で院長がしている質問
などを印刷し、ラミネート加工を行いカードを作成しました。
さくらクリニックのイメージに合うよう、レイアウトからオリジナルで私が作成しました!
色々なパターンを用意しています。
診察時には、このカードの中から伝えたい内容を選んで見ていただくことで、伝えたいことがすぐに伝わります。院長が診察の度に尋ねている内容を確認し、毎回少しずつ追加し、アップデートしています。
基本の質問は上記のカードで行うことができますが、さらに細かい内容を伺いたいときには不十分です。
そのような時には2つ目のツールであるメモレという磁気ボードを使用しています。
その場で症状について詳しく聞きしたいことなどを書き、読んでいただくことで患者さんとやり取りをします。
この2つを取り入れてから、伺いたいことが正しく伝わるようになり、スムーズな診療を行うことができています。
患者さんにとっても、今何を行うのかがはっきりわかり、安心して診療を受けていただけているかと思います。
今後も患者さんがより良い診療を受けていただけるようにいろいろな工夫を行っていきます。
その時にはまたブログで紹介させていただきます。
追記
院長 佐藤です。
私は声が大きい、というか良く通る方(うるさいと言われる・・・)なのですが、その私が絶叫しても 聞き取っていただけない 手ごわい難聴の患者様は、少なからずいらっしゃいます。
難聴あるある、なんですが、補聴器を色々試しても「合わない」「よく聞こえない」等々の理由で 使っておられない方は、結構おられるのです。
先日新規で訪問に伺った患者様が相当ひどい難聴のおじいさまで、私の声が家の外まで響き渡ってたそうなんですが、全く聞き取っていただけない。
診察の後半は喉が痛くて咳き込みながら筆談していました。(苦笑)
それを見かねたらしく 竹下が診療後に作ってくれたのが 写真のコミュニケーション用カードです。
決まり文句はカードで示して答えていただき、こまかいところは筆談する。これで診察の流れがスムースになり、時短になるぶん ゆっくりお話を伺うことができます。
ぜひぜひお勧めします。
◆当クリニックや患者さんが工夫していることやコミュニケーション支援に関する過去のブログはこちら◆
・エアフリック文字盤のご紹介(ALSの患者様のコミュニケーション支援)
・手作りメラチューブ(低圧持続吸引用のカテーテル)
・カミカミスイッチのご紹介(ALSの患者様のコミュニケーション支援)
カテゴリー: 院内ブログ